2009年10月10日土曜日

久住小春写真集『SugerDoll』


かつてラジオで桑田敬祐が「あの子は美人になるよ」と評した13歳の「ミラクルエース」久住小春も、もう17になってすっかり大人びて本当に美人になった。そして小春は今年の12月にモーニング娘。を卒業することが決まっている。彼女が「ミラクルエース」と呼ばれてモーニング娘。に入ってからついぞ、そのグループが浮上することのないままの卒業となる。モデルになりたいという突然すぎる取ってつけたような卒業理由の発表によって。これが最後の写真集になるかもしれないし、もしかするともう姿自体を見ることができないかもしれないという不安がファンに広がる中、発売された4つ目の写真集『SugerDall』について、その見所について申し上げる。

ある写真では、骨にスポットが当てられている。嫌でも骨に目が行くのだった。しゃがんだ小春の後ろ姿には、黒髪のポニーテールと、その下に水色の水着の縛り紐、そして屈んだ腰に浮かぶ暗い影が一直線上に並んでいる、その真ん中に、紐と影を結ぶように、しかしそれらよりずっと存在感を持っているのが、骨だ。

その骨を摘んだら薄い肌からミリミリと剥いでこれそうな背中の骨、きれいにかくかく曲がったままの形で、今にも飛び出してきそうな骨が痛々しくて、何か彼女のアイドルとしての痛みの元がその骨であるかのように、輝いていた笑顔と甲高く明るい声の裏にあった苦しみの元がその骨であるかのように見えて、いっそ背中の皮膚をちょっと切り裂いて、これは皮膚が薄いからそんなに痛いことじゃない、痛くないよ小春痛くないよ、大丈夫だよあと少しで終わるから、ゆっくり休んで平気だよ大丈夫だよ、何の心配もいらない、これが終わったらずっともう静かな場所で休んでいいんだよ、小春はずっとよくがんばってたよね、ずっと見てたから知ってるよ、かっこよかったよ小春、知ってたよ、身体からぐっと骨を掴んで取り出してあげたくもなるけれど、その骨に象徴される痩せすぎた身体の痛々しさと、振り向く小春の僅かな笑顔は、これから辞め行く幻想のアイドルにふさわしい。

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